VISION

ビジョン

人材と資金の流れを、都市から地方へ。
地域に新しい事業が生まれ、成長し続けるエコシステムづくり。

グローバル化し続ける金融資本主義や情報社会。その一方で、市場経済や社会のあり方を「ローカル」から見直す動きが世界的に始まっています。
自然やコミュニティとのつながりをもう一度見直し、超短期的な利益主義、無限の利益追求を志向するマネー資本主義ではなく、自然資本や文化資本、社会関係資本(人々のつながり)を活かした、持続可能で人々の安心・安全な暮らしを支える新たな経済の作り方。私たちは、それを「ローカルベンチャー型経済」と呼んでいます。
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災。それらの前後から、いまの社会のあり方に違和感を持った人たちが、自然やコミュニティとのつながり、そして未活用資源の中から、新たなビジネスや新しいサプライチェーンを生み出す挑戦を始めてきました。そして5年10年という年月を経て、それぞれが事業を伸ばし、仲間を増やしながら、ローカルベンチャーの群れが生まれつつあります。一つひとつはITベンチャーのように数十億、数百億という事業にはならなくとも、それぞれの問題意識や好奇心に基づいた多様性を持ちながら、束となることで、新しい地域の経済、そして自然やコミュニティを守る存在になっています。
このような背景の中、ローカルベンチャーの育成創出を地方創生戦略の柱に据える自治体が広域で連携し、ノウハウやネットワークを共有しあいながら、ともにローカルベンチャーの市場を育てていくことを目的に、ローカルベンチャー推進協議会を設立しました。約1億円だった林業分野の売上を林業関連ベンチャーの創出により8億円規模にまで育ててきた岡山県西粟倉村が代表自治体となって呼びかけ、2016年度より北海道下川町、北海道厚真町、岩手県釡石市、宮城県気仙沼市、宮城県石巻市、徳島県上勝町、宮崎県日南市の8自治体が参画。2017年度からは、新たに石川県七尾市、島根県雲南市が参画しています。
ビジネスチャンスは、大都市だけにあるわけでは決してない。地域の山奥にある人口1500人の村こそが、ユートピアになることもある。大切なのは、ビジネスを実現するための資源があるか。ビジネスにプラスとなる環境や人、ネットワークがあるか。地域の豊かな資源を活用しながら、やりたいビジネスを創り出していく人たちへ。私たちは、みなさんと一緒に、地域から日本の未来をつくっていくことを目指しています。人材と資金の流れを、都市から地方へ。地域に新しい事業が生まれ、成長し続けるエコシステムをつくります。

STRATEGY

戦略

地域を豊かにするローカルベンチャーを増やすため、想いを持った人たちのアイデアや構想が実現されていく生態系を育てます。挑戦者の想いに向き合いながら、その想いがさらに育まれ、花開くための環境づくりにこだわります。

1.得意分野を生かす。自治体と民間パートナーの協働。

自治体と民間組織、それぞれに得意なこと、不得意なことがあります。首長のリーダーシップのもと、政策や制度づくりは自治体が担います。ローカルベンチャーの事業づくりや地域経済を回せるような事業の成長は民間団体が支えます。ローカルベンチャー推進協議会では、自治体と、自治体でハブとなる民間パートナー団体(ローカル事務局)の協働を、協議会参画の条件にしています。民間団体にローカルベンチャーが稼ぐためのノウハウが蓄積され、自治体は民間団体の活動を支えることで、持続可能なローカルベンチャー型経済をつくります。

2. シェア型のアプローチ。地域間の協働。

それぞれの地域で、ローカルベンチャーを推進していくための独自のナレッジがあります。自治体には政策や制度のつくり方のナレッジがあります。民間組織には、地域商社やメディア、福祉系産業、自然資本産業、人材誘致、ローカルベンチャーのハンズオン支援、金融機関を巻き込んだ資金調達など、様々なナレッジがあります。全てのナレッジを全ての地域が持つことは簡単ではありません。先行して蓄積した各地のナレッジを隠すことなくオープンに共有すること。また多くの地域が参画することで、情報発信力を高め、企業や個人との連携機会の拡大にもつながります。ローカルベンチャー推進協議会では、地域間が広域で連携することで、各地のナレッジや人的ネットワーク、ブランド力の向上を目指します。

3.起業だけにこだわらない。多様な関わり方の提案。

ローカルベンチャーの担い手は新規起業だけではありません。地域の地場企業による新規事業展開や、都市部の企業との協働事業開発などもあります。また、新規起業だけでなく、起業家の右腕人材としての関わり方や、都市部からのサポーター的な関わり方もあります。大切なことは、地域の可能性を広げ、持続可能で豊かな暮らしを作っていくための新たな経済をつくりだすこと。そのために必要な多様な関わり方をアレンジしていく体制・仕組みを、東京と全国の参画地域とが連携してつくります。

ACTION

活動内容

ビジネスをつくる人を育て、各地の事例を知り、課題解決の仕組みを一緒につくる。同じ志をもつ自治体や企業の連携の輪を広げます。

育てる(人材育成)

ビジネスチャンスがあるのは大都市だけではありません。地域資源を活用した新しいビジネスは、どうやってつくるのか。ヒト・モノ・カネを動かす方法とは。地域を変えるビジネスをつくる人材を育て、地方へ送り出します。

ローカルベンチャーラボ

地域課題の解決力とビジネス構築力を同時に磨く半年間の講座。第一線で挑むキーパーソンの胸を借り、事業構想を練りあげていく、学びと実践が息づく「場」。新しいビジネスを応援する地域とのマッチングも支援。
【注目の6領域】
観光・交流産業/不動産活用・エリアブランディング/環境配慮型・環境型ビジネス/地域商社/自然資本産業/安心・豊かな暮らし創造

事業構想力養成講座(日経ビジネススクール)

座学と各地でのフィールドワークを通して事業構想を固める講座。(2016年度は11月〜2月に全3回の実施)

伝える(情報発信・ネットワーキング)

地方における社会課題の解決法、成長中のローカルベンチャー、全国の多くのモデルを伝えること、同じ課題に取り組むネットワークをつくることで、成熟社会の地方の課題解決を推進を支えます。地方で生まれた魅力的な仕事を発信することで、若い世代へのUターン、Iターンを啓発します。

ローカルベンチャー・イニシアティブ

ローカルベンチャーのプレイヤーや未来の担い手、資金提供者、事業パートナーなど、多様な人々が一堂に集う年に1回の大型イベント。(2016年度は2017年2月25日に実施)

日本縦断ローカルベンチャーフォーラム

全国各地の自治体・民間団体が協働し、周辺地域と一緒にローカルベンチャーを推進するフォーラムを連続開催。

仕組みをつくる(研究・協働事業開発)

経済、福祉、産業、多くの地域が共通の課題を抱えています。解決する仕組みを協働でつくることで、次世代の地方の担い手を支えます。

ローカルベンチャー研究会

地域のローカルベンチャー戦略を推進するための研究会。
ローカルベンチャーファンド、ふるさと納税&クラウドファンディング活用、シェアリングエコノミー×ローカルベンチャー等、多様なテーマで、自治体や地域プロデューサー、ファンド等の専門家が集う研究会を開催。

ローカルベンチャーファンド

スタートアップ期と成長・拡大期のそれぞれのニーズに対応した、ファンドや人材マッチングの仕組みの構築を目指します。