都内の大学に通っていた渡邉泰典さんは、九州を自転車旅行中にイチゴ農家に出会いました。「イチゴ栽培にはクラウン(苗の根元の茎の部分)が大事なんだよ」という言葉に運命を感じました。バルーンアートなどのパフォーマーもしていた彼にとって、クラウン(=道化師、ピエロ)とは自分のこと。「イチゴに呼ばれた!」と、さっそく農家に弟子入りした渡邉さんを、日南市の職員や、地元住民が応援します。
若いイチゴ農家の事業に期待し出資も集まり2016年3月に新規就農、ハウスでは地域内外の若者を集めたパーティーも開催し、話題を集めました。2017年には初めての収穫。赤いつなぎに緑の髪で見た目もイチゴとなった渡邉さんの見事なイチゴ「くらうんべりー」には地元のスーパーや道の駅だけでなく評判を聞いて全国から注文が殺到しています。