米国の家具メーカー、ハーマンミラー社は、震災直後から物資や義援金などを提供してきたが、11月には12名の社員が石巻市に2週間ほど滞在。ものを送る支援ではなく、ものを作る方法をレクチャーする支援として、仮設住宅向けのベンチや縁台などを、被災市民と一緒にワークショップで製作した。
その際、同社のボランティアチームの拠点および作業場を提供したのが「石巻工房」で、当時は東京のデザイナーを中心とした有志が補修道具や木材を集め、復旧・復興のために自由に使える場として提供していた。その後、手作りの家具にデザインを加えて地域内外で販売するための「石巻工房ブランド」が立ち上がり、現在では製品ラインナップも拡大している。